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内向的 コミュ障 口下手な人は人付き合いが不得手 は間違い

投稿日:2019年12月21日 更新日:

・内向的なタイプの定義は何?

一般的には、内向的な人は人との付き合いが苦手だと言われています。

この記事を読んでいるあたなは、何らかの形で人間関係で少なからず悩み、自分のコミュニケーション能力に不安を感じているのではないでしょうか。

また、「自分はコミュ障かも」とか「自分は口下手だから・・・」などと思っているかもしれませんね。

そこで少しテストをしてみましょう。当てはまる物をチェックしていってください。

□人からは物静かだと言われる

□静かな場所を好み、その環境で一番能力が発揮できる

□一人の時間は、次なるエネルギーの充電、活力を蓄えるのに欠かせない

□何かを発言する前は、一度じっくりと考えて準備をしてから臨みたい

□多人数の集まりでは一人になることが多い、または親しく信頼出来る人と過ごすことが多い

□何かを決断する際には、心の中で独り言うなど考え込んでしまうことが多い

□オープンスペースのオフィスでは落ち着かず、身を隠せるような静かな場所を望んでしまう

この診断は、「あなたが内向的かどうかを調べる自己診断テスト」です。

半数以上の問いにあなたが当てはまれば、内向型と言えるでしょう。

では、そもそも内向的とは、どういった性格を示しているのでしょうか。

「人とあまり話さない人」「引っ込み思案な人」「大勢が苦手な人」

およそのイメージで示しましたが、これらの真逆が外交的な人になるのでしょう。確かに表面的な特徴としては合っています。

でも、心理学の観点からの内向的な人と外交的な人の差は、

「外部からの脅威に対して、どういった反応をするか=反応性」にある

と考えられています。

 

・内向的な人の方が人間関係は親密になります

内向性と外向性の研究をライフワークとしている、アメリカの発達心理学者のジェローム・ケーガン教授は、「内向的な人は反応性が高く、外交的な人は反応性が低い」と述べています。

ケーガン教授が行った実験で、小さな子供たちに対し、脅かしたり、未知なものに触れさせたりして、その反応を調査しました。

初めて見る動物や奇妙な形のぬいぐるみを見せると、一部の子供は足をバタバタさせて嫌がったり、泣き出したりしました。

しかし一方で、何を見せられても少しチラッと視線を向けたり、ニヤリと笑いを浮かべる程度で、あまり動じない子供もいました。

暴れたり、泣いたりの大きな反応をした「反応性の高い」子供は、大人になると内向的になり、外部からの刺激に鈍感な反応をした「反応性の低い」子供は、外交的な大人になることが分かったのです。

要するに、

「内向的な人」とは、外部からの刺激に敏感な人

のことです。

その性質から、刺激に鈍感な人(外交的な人)に比べて、リスクをとった挑戦的な選択を控え、既知のものを大事にします。それらの傾向が、人脈作りや人間関係を広げる上でマイナスに働くと考えられてきました。

でも、あーやっぱり・・・と悲観してはいけません。

最新の心理学の研究では、内向的なタイプの方がむしろ深く親密な対人関係を築くことが出来ると分かってきました。

 

アメリカのフランクリン&マーシャル大学で、「会話が苦手だ」と自覚する86人の大学生に対し、ある実験を行いました。

86人に対し、24枚の顔写真を見せて、「写真の人物の感情を当ててください」と質問しました。

ただし質問前に、半分ずつの学生に、

「これは社交性スキルを測るテストです」

「これは一般常識テストです」

と2種類の前提とする説明を行いました。そして、結果は次の通りになりました。

「これは社交性スキルを測るテストです」と思いながら実験に参加した被験者のスコアは、会話や社交が得意とする人たちの平均点よりも悪い結果になった。

「これは一般常識テストです」と思いながら実験に参加した被験者のスコアは、会話や社交が得意とする人たちの平均点よりも良い結果になった。

社交性スキルを測るテストと意識したら「会話が苦手」とする学生は、本来の力を発揮出来なくなってしまったのです。逆に、一般常識テストだと思えば、写真の人物の感情を的確に判断できることが出来ました。

この結果からわかる事は、「会話が苦手」だと思っている人は社交性スキルが低いわけではなく、もしろ本来は相手の感情を読みとる能力が高いと言えます。

しかし苦手意識や消極的な思い込みにより、持ち前のコミュニケーション能力を発揮出来なくなっていたのです。

「自分は人付き合いが苦手だ」というネガティブな思い込みを自覚し、会話のテクニックを身につけ、それらの不安の対策を講じれば、苦手の壁は容易に乗り越えることが可能です。

 

・初対面さえ乗り越えれば、その後は内向的な方が優位です

内向型で人見知りをする人と会話する相手は、どう受け止めているのか。

といった状況を観察した研究があります。

その研究の結果の中の一つに、内向型と会話する人が、違和感を覚えるのは初期の段階だけだというデータがあります。

そして、合う回数がおよそ3回以上になると、見た目や態度、話し方などは気にならなくなり、外向的な人と話す場合との差も一気になくなるようです。

つまり、自分は内向的で、コミュ障で人見知りと自覚している人は、初対面の時に相手に不快感を与えないテクニックを学び、実践の場数をこなす事で乗り越えることが出来ると言えるのです。

いかがでしょうか。希望がグンッと上がりませんか。

かつての私も含めて内向的な人が、初対面の人に対して会話に大きな抵抗感を抱くのは、初めの一歩をどのように踏み出せば良いか、どんな話題を振れば良いかが分からないからです。

これは完全に知識とテクニックの問題です。

コミュにケーションの方法を学んで実践し、失敗したら反省と修正を行えば、外交的な人たちとの差はなくなっていきます。

それどころか、テクニックを身に着けた内向型の人は、対人関係にいおいては外向型の人よりも優位に立てるようになります。

なぜなら、先に申し上げたように、内向的な人は相手の気持ちを推し量る共感能力に優れているからなのです。

相手の感情を推察する能力、その場の空気を読む能力は、訓練や練習で伸ばしにくい能力ですが、コミュニケーション能力は、知識を学び実践し、相手の反応を見て修正するといったPDCA(Plan計画・Do実行・Check評価・Action改善)で伸ばすことが出来ます。

残念な現実ですが、自分の事を内向的で口下手、コミュ障だと思い込み悩んでいる人は、共感能力や観察能力が高いが故に、余計なことに思いをめぐらしてコミュニケーションに不安を持ち過ぎているのです。

世間では、「内向型性質を外向型性質に変えれば人脈づくりが上手くいく」みたいな意識がなぜか定着しています。

でもこれは何の根拠も無い考え方であり、そもそも内向型も外向型も、それぞれ長所と短所があります。一方的に内向型がダメとの決めつけはナンセンスです。

それぞれの長所を活かす事で、物事はうまくいくというのが心理学上においても一般的にみても妥当でであると言えます。

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